足立区には長い歴史を物語る多くの文化財があるようです。
文化財を足立区民の財産としており、これから足立区に住む人にとっても文化財については興味がわくところではないでしょうか。
足立区の文化財についてお伝えします。
庚申塔って何?
庚申塔は中国の道教に由来する信仰によって建てられた石塚です。
人間の心に住む三尸虫(さんしちゅう)が庚申の夜に、天帝に人間の悪事を告げに行くのを避けるために、夜通し勤業や宴会をして眠らないようにする風習があったようです。明治時代になると、迷信だという事で街道にある庚申塔の多くは撤去されてしまい、神社や寺に移送されたりしました。足立区では来迎院、薬師寺、西光院、不動院、炎天寺、吉祥院などに有形民俗文化財として貯蔵されているようです。
板碑って何?
板碑は供養塔の事で、中世仏教で利用されていたようです。全国各地にありますが、鎌倉時代~室町時代に多く建立され、鎌倉武士の信仰に影響を与えたようです。
足立区では真国寺、東岳寺、東善寺、地蔵寺、妙蓮寺などの寺に有形文化財として貯蔵されているようです。
無形民俗文化財の民俗芸能も多い足立区
足立区は民俗芸能も多いようです。
・柳原稲荷神社の柳原箕輪囃子連:笛、太鼓、三味線などを使い、拍子音楽を奏でる。能楽や歌舞伎の音楽として使われている。
→無形民俗文化財
・蒲原稲荷神社の蒲原囃子保存会
→無形民俗文化財
・島根鷲神社では11月に無形民俗文化財である島根ばやし連中による、無形民俗文化財の島根神代神楽が奉納されるようです。
・西之宮稲荷神社の無形民俗文化財であるボンデン祭(梵天)は、悪除け祭りとして神社神道と民間の行事との融合とされているようです。
・仲町氷川神社の無形民俗文化財の江戸ばやし仲町巴会
舎人諏訪神社の本殿は有形文化財
日暮里・舎人ライナー沿線の観光名所でもある、1836年に建立された舎人諏訪神社の本殿は足立区の有形文化財のようです。特徴は、壁面に彫刻が施されていることです。
正覚院の五重塔は有形文化財
足立区花畑にある正覚院。乳の出ない人がお参りすると乳がよく出るとされるイチョウの木である「乳たれいちょう」も見る事が出来るようです。平安時代半ばに建立されたとされているようです。正覚院の墓所の五重塔が足立区の有形文化財とされているようです。
古文書や歴史資料などの有形文化財~足立区郷土博物館へ
足立区郷土博物館には足立区の有形文化財である古文書、歴史資料が豊富に貯蔵されているようです。また、1000点を超える浮世絵の貯蔵もあり、歌川広重や葛飾北斎の風景画、美人画、役者絵、芝居絵なども見る事が出来るようです。