足立区は人口減少や高齢化が進んでいる地域です。また、首都直下型地震、都市間競争、環境問題などに対応した取組みが進んでいます。足立区の土地の将来に向けた用途や課題を地域ごとにご紹介していきます。
足立区が目指す都市とは?
足立区は都市計画マスタープランを平成29年から30年後までの期間で実施することを目標にしています。足立区の将来像はこちらです。
・共創力でつくる 活力にあふれ 進化し続けるひと まち 足立
将来像の実現のために、重点を置いているのはこちらです。
・ひと、くらし、まち、行政
これらの4つの視点から、地域の発展と向上に向けた取り組みを実施しているようです。それぞれの地域の、実施している方向性はこちらです。
足立区の南~千住駅周辺地域
千住駅周辺地域は単身世帯が多く、人口が密集している足立区の玄関口として知られる地域です。しかし、老朽化した木造住宅が多いため、首都直下型地震などの災害に対する防災対策が問題のようです。
老朽化した木造住宅から耐震性のある住宅への住み替えや、隅田川沿いの周辺地域の道路の整備などが課題となるようです。東京芸術大学など5大学もある地域なので、北千住駅周辺はより交通の利便性、地域交流の活性化、新規住民の定住化、高齢者が住みやすいユニバーサルデザイン化が図られているようです。
足立区の南西~江北駅周辺地域
日暮里・舎人ライナーの開設により、最近の人口伸び率は足立区で一番多い地域です。課題は、木造密集率が高いことによる地震などの防災、道路や公園、荒川の防波堤の整備などです。東京女子医科大学東医療センターの創設、西新井地区の商店街を中心とした交流施設の増設が期待されているようです。
また、老朽化した木造の公共アパートの立て替えを進め、取り壊した土地部分の新しい活用方法も課題のようです。日暮里・舎人ライナーから見た街の外観について、緑地化を進めることで低炭素化の実現に向けた活動も期待されているようです。
足立区の南東~綾瀬駅周辺地域
高齢化の進む足立区の中で、若年層の引っ越しが多い地域となっているようです。東側は、道路や公園の整備が進んでいるようです。しかし、西側はまだまだ老朽化した木造が多く逆に道路や公園の整備が必要のようです。
また、中川の防波堤の充実も求められています。綾瀬駅周辺から足立区役所周辺の住宅地について、公共交通の発展とともに中・高層建物エリアになるような活動が行われているようです。
足立区の北東~花畑駅周辺区域
このエリアは河川が多いエリアです。1世帯あたりの人数は足立区の中でも多く、戸建て世帯が多いのが特徴のようです。エリアデザインの取り組みの一環による2020年の東京オリンピックの時に出来上がる花畑団地や文教大学の開設などでますますにぎわいを見せそうです。
課題としては、綾瀬川、中川の治水対策、道路や公園の整備、都市化する地域の防犯対策をはじめ、安心して暮らせる街づくりなどがあげられそうです。
足立区の北西~竹ノ塚駅周辺地域
この地域は人口、世帯ともに足立区で一番多く、舎人ライナーの普及によって市街化も進んでおり全体の5割くらいは道路や公園の整備も進んでいるようです。
東武スカイツリーラインの竹ノ塚駅周辺は、エリアデザインによる鉄道高架事業と共に、立教大学の最寄駅にもなることから、若者が住みやすい街づくりも課題となっているようです。
今後も期待される足立区の地域の活性化
足立区は東京オリンピックを小さな到達点とし、さらに平成33年を目標時期とした大規模な都市計画が実施されているようです。
そのためには道路、公園の整備、老朽化した住宅やアパートの立て替え、街の緑地化、鉄道網に沿った街づくりなどの課題解決が必要なようです。それぞれの地域の活性化によって、住民にとって住みやすい街になることが期待されそうです。