徳川将軍ゆかりの寺~日暮里の善性寺にお出かけしよう

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日暮里には徳川将軍ゆかりの善性寺があります。善性寺は安産のお寺としても知られています。鎌倉仏教の日蓮宗の開祖と言われる日蓮上人も由来に関わりがあるとされる善性寺についてお伝えします。

根岸古寺めぐりの1つ

善性寺は根岸古寺めぐりの1つとして知られています。根岸古寺めぐりのお寺は台東区と荒川区のお寺です。スタンプラリーになっているので、お寺好きな方にはおすすめです。

1番:薬王寺:薬師如来
2番:大空庵:虚空蔵菩薩
3番:安楽寺:薬師如来
4番:西念寺:一刀三礼三尊
5番:四尊寺:大仏如来
6番:千手院:千手観世音
7番:要伝寺:六曼荼羅
8番:円光寺:釈迦牟尼佛(シャカニブツ)
9番:善性寺:釈迦牟尼佛

徳川将軍ゆかりの寺として知られる善性寺

48歳で6代目将軍に就任した徳川家宣は、3年の業務の後、当時流行していたインフルエンザで死去してしまいますが、とても慈悲深い将軍として知られていました。『徳川実紀』の中では家宣を評価するにあたり仁慈ありと書かれているようです。家宣は酒税を廃止したり、生類憐みの令の一部を廃止したりするなど政策でも貢献した将軍であり、賄賂も受け取らなかった将軍として知られています。勉学にも熱心で、新井白石によって初代将軍家康、2代将軍秀忠、3代将軍家光について熱心に学ばれ正徳の治の時代を築くことに貢献されました。

家宣の生母である長昌院が、善性寺に葬られたのを機に善性寺は徳川将軍ゆかりの寺として有名になっていきました。

日蓮宗の寺としても知られる善性寺

日蓮宗の開祖である日蓮上人は、1271年幕府や諸宗を批判したという罪で佐渡へ向かいます。その途中に関善左衛門の妻が難産で苦しんでいました。しかし、日蓮上人が立ち寄られた途端に安産となり母子ともに健康に過ごしました。ご利益の後、関善左衛門が日蓮宗に入信、善性寺を建立されたとそうです。門前の音無川にかけられた橋は家宣が弟を訪ねに来られたことから「将軍橋」と呼ばれているそうです。また、善性寺の近くには、文豪もよく訪れたとされるお店である「羽二重団子」の前身である「藤の木茶屋」があったそうです。

宿泊がてらの観光者も多い善性寺

善性寺は日暮里の「アパホテル」から徒歩20秒くらいのところにあります。宿泊部屋によっては善性寺を見ることができます。日暮里で1日過ごす場合、比較的リーズナブルとされるアパホテルで宿泊し、朝の散歩がてらに本尊でスタンプをもらい、谷中銀座などでランチするのもいいですね。

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