事務所の排煙設備が必要な建物とは?ポイントご紹介

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事務所では火災時に煙によって、人が避難出来にくくなるのを防止するために、排煙設備が必要な建物が決められているようです。
排煙設備がある事務所はそれでいいのですが、無い場合は確認する必要がありそうです。煙の怖さと共に排煙設備が必要な建物についてお伝えします。

煙の怖さ~階段は特に危険?
火災時の煙が廊下に伝わる速さは、1秒間に0.2~0.5メートルだと言われているようです。建築基準法施行令では、事務所の排煙設備が必要な場合、いくつかの建物の条件があるようです。

・3階以上の建物で延面積が500平方メートル以上ある建物
煙は階段になると、1秒あたり3~5メートルと急に早くなるそうです。そのため、1階から10階まである建物で、1階で火災があった場合は10秒ほどで最上階にまで到達するようです。

人の歩く速さの方が早いのになぜ煙が目の前に?
建物のフロア内では、煙の早さよりも人間の歩く速さの方が速いそうです。それにも関わらず、煙で目の前が見えないなどの被害にあう理由は、煙が天井をつたう事にありそうです。煙は最初、10センチくらいの厚みで移動するそうです。
しかし、煙が増えるに従い、煙の層がだんだん分厚くなるそうです。そのため、一定の厚みを超えた時、下部の煙の温度が冷える事になり、その結果煙が重たくなるので急に落下するように人の視界を遮るのだそうです。

このような建物は排煙設備が必要なようです
・排煙上有効な開口部の面積の合計が床面積の1/50の居室
こちらについては、住宅会社に調べてもらう必要がありそうです。

煙でパニックになる人もいる?
火災時の煙には、化学繊維が燃えた煙も入っているので、少し目にふれただけで涙が出てきたり、喉がヒリヒリしたりする事も多いようです。
その結果、避難経路を歩いている最中ではパニックになり二次災害になる事もあります。
さらに一酸化炭素中毒で倒れる人も出て来るようです。
一酸化炭素中毒はプラスチック、木などが燃焼する時に発生するようです。
少し吸い込んだだけで中毒になり倒れてしまうようです。しかし、倒れただけの場合まだ死亡していないそうです。
しかし、助けられなかったために何度も一酸化炭素を吸い込んでしまう事で死に至るようです。

広いフロアでパニックになる理由
広いフロアの場合、視界が20メートルになれば火災報知器が自動で作動するようです。しかし、広いフロアの場合視界20メートルであっても、煙が何層にも重なり縦にも横にも分厚くなるので視界が狭くなってしまうようです。そのためパニック状態になるので、逃げ遅れてしまう事もあるのだそうです。
このような建物は排煙設備が必要なようです。
・特殊建築物で延面積が500平方メートルを超える建物
・延面積が1000平方メートルの建築物の200平方メートルを超える居室

煙対策をする事で安全を確保
火災時の煙は、思ったよりも恐ろしい事が分かりました。
花粉症やアレルギーなどの症状がある場合は、普段からマスクやサングラスなど避難時のアイテムを準備しておくことも必要なようです。
排煙設備についての相談はお近くの住宅会社で聞いてみるのはいかがでしょうか。

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