インスペクションとは?宅地建物取引業法改正後のポイントご紹介

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

インスペクションとは、平成29年4月1日と平成30年4月1日に適用される改正された宅地建物取引業法の中で実施される内容のことです。インスペクションが導入されることで、中古住宅の流通化が図られることになり、買い手が増えることが見込まれています。法改正におけるインスペクションについてお伝えします。

中古物件は買いたくない?

現状といて、中古住宅を購入するのに抵抗がある人が多い事が分かっています。その理由として、中古物件の劣化度合いを把握することが難しいからだと言われています。いくら売り手側からいい物件ですよと言われても、劣化具合がどの程度なのか具体的に知ることが出来にくい状況だったからです。

法改正された宅地建物取引業法

宅地建物取引業法が改正、改正後適用されるのは平成29年4月1日と平成30年4月1日です。インスペクションの実施は平成29年4月1日からになります。インスペクションとは、建物のひび割れや雨漏りを専門家による計測で調査することです。

重要事項説明時に買い主に説明義務もある

宅建業者は、インスペクションを実施することとともに、不動産契約の中のイベントの1つである重要事項説明の際に、インスペクションの結果を買い主に説明し同意してもらう義務があります。そうすることで、劣化の度合いを買い主と売り主が共有できることになります。もし、住み始めてから説明と違うとなれば、契約違反となります。しかし、売り主が既存住宅売買瑕疵保険に加入していないと、雨漏り、水漏れ、白蟻などの被害が発生し、買い主からの損害賠償があった場合応じる必要が出て来ます。もし、瑕疵保険に加入していれば、5万円を超える修理代は保険金でまかなうことができるようです。

インスペクション導入により中古住宅の流通化が増える

インスペクションは、物件の申し込み時に宅建業者が専門の業者にあっせんして実施されます。その際に、売り主は検査事業者に依頼、検査事業者は住宅専門の保険会社に依頼し、瑕疵保険に加入することになります。そして、契約時の重要事項説明で、インスペクションが実施され、どんな劣化状況なのかの説明を宅建業者から買い主は受けることになります。

インスペクションが導入されることで、中古住宅に対する不安感がぬぐわれるので、今後ますます中古住宅の売買契約が増えることでしょう。もし、中古物件の購入を検討される場合、まずは不動産会社へご相談されることをおすすめします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。