今や底辺に位置している住宅ローンの金利。
家を買う人は必ずこの金利とは付き合っていかなくてはいけません。
当然金利が低い時に住宅ローンを組めば月々の返済額も抑えることが出来ますね。
しかし今のご時世、今後どうなっていくのか非常に気になるところです。
◆金利には3種類ある
まず、最初に覚えておきたいのが金利には3種類あるという事です。
一つ目は店頭金利です。各金融機関が個別に設定している金利の事を言います。
金融機関は変動金利であれば短期プライムレートを基準に、固定金利であれば国債を基準設定しています。
二つ目は優遇金利です。先ほどお話した店頭金利から、銀行が独自に差し引く金利の事ですね。この優遇金利と店頭金利が違うため金融機関ごとに住宅ローン金利は異なります。
三つ目は実質金利です。実質金利とは店頭金利から優遇金利を差し引いた「実際に融資される金利」になります。
例えば金融機関が店頭金利が2.0%で優遇金利が1.4%だった場合、この時に金融機関の変動金利を借りると2.0%-1.4%=0.6%の金利になるという事になります。
(※数字は分かりやすく計算しやすくしただけなので気にしないでください)
これらが3つの金利と言えます。
◆過去15年間の金利はどんな感じ?
過去15年間はほとんど動きが無く変動金利の数字も実際2.475%と変わっていません。
15年以上前のバブル絶頂期では変動金利は8%以上ありましたので、それに比べると2.475%という数字はかなり下がったように見えますね。
そんな状況から、ここ近年の金利はというと?
◆金利は最底辺へ
15年前から近年に至るまで金利はどんどん低下しています。
そしてついには日銀のマイナス金利政策が大きく世論を動かします。
金融緩和です。
では、このマイナス金利政策とはなんなのでしょうか。
マイナス金利とは日銀が2016年に導入を決めた政策です。
ゼロ金利にすることでよりお金を借りてもらい市場から減っていたお金を増やそうという事なんですね。その政策の導入により住宅ローン金利はもはや底辺になりつつありますね。
現在では変動金利0.497%、10年固定は0.45%となっています。
◆今後はどうなるの?
現状、ここ数年間はこの状況で横バイでしょう。
そもそも、インフレ誘導の為に行ってきた政策ですからこのインフレの目標が達成されない事には、マイナス金利を辞めることはほとんどないのではないかというのが今の見解ですね。
ですが、このマイナス金利政策は銀行の収益を圧迫しているのも確かな事実です。
あまりにも長くやり過ぎると銀行さんがきついと悲鳴を上げだすわけですね。
銀行との関係も考えながらこの政策は引き続き行われていくでしょう。
ここ数年のうちに住宅ローンを組むチャンスかもしれませんね。