戸建の耐震性は大丈夫?等級って何?ポイントご紹介

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2016年4月の熊本地震を経験された方、ニュースで知った方は、熊本城の崩壊を見た時、建物のもろさを実感された方が多いのではないでしょうか。毎日いろいろな場所で、震度の軽いものから5強までなどの地震が発生しています。戸建の耐震について、等級にも触れながら対策をお伝えします。

耐震等級~意外に少ない3種類
地震の揺れの度合いは震度1から7まであります。しかし、耐震等級は3段階で表されます。等級はすべて建築基準法と比較した場合の戸建の強さを表しています。
・耐震等級1:建築基準法と同じ強さ
・耐震等級2:建築基準法をクリアした建物よりも1.2倍強い
・耐震等級3:建築基準法をクリアした建物よりも1.5倍の強さ

建築基準法を満たせば倒壊を避けることはできる?
今までは建築基準法を満たせば、大きな地震が起こったとしても、全壊や倒壊することなく人が脱出できると言われてきました。
そのため、建築基準法を満たさない建物に住んでいる場合は、耐震性を満たさない危険な建物として問題になってきたようです。
しかし、熊本地震では建築基準法を満たしているはずの戸建が次々に倒壊していきました。建築基準法を満たしていても、全壊倒壊する可能性があることが証明されてしまいました。
しかし、よく調べてみると、建物の一番強度の強い点である剛心と、重たい点である重心の位置が離れすぎて、揺れてバランスを崩してしまったり、必要な壁量が足りなかったなど、欠陥戸建が崩壊していることも分かっています。
つまり、建築基準法を満たしていながら満たされていなかった戸建があったということですね。倒壊、全壊された戸建の持ち主さんは、自分の家が建築基準法を満たしていると思われておられた方もいるはずです。

一度は戸建の耐震等級をチェックしてみよう
戸建をこれから建てようとされる方においては、建築基準法よりも強い戸建をつくることもできます。
しかし、既に住んでおられる場合で古いなどすれば、耐震構造つまり地震に強い戸建でない可能性もあります。建築基準法を満たしている家でもチェックしておくと安心ではないでしょうか。
そのため、市町村に連絡し、耐震診断士に戸建の耐震性を見てもらう必要があります。もし、耐震等級が1に満たない場合、個別に耐震工事をすることになります。
費用は安い場合で10万くらい、範囲が広く高い場合や、壁をつくりなおすなど大規模工事になれば数百万もかかる様です。

自分でも耐震チェックができる?
ご自身で戸建の耐震強度をチェックしたいと思う場合、国土交通省監修、一般社団法人日本建築防災協会が発行しているリーフレットでセルフチェックができるようです。
パソコンをお持ちの場合はダウンロード、持っていない場合は51円で冊子を購入することもできます。完璧ではないようですが、ご家族で楽しみながら家の弱点などを知ることができ、耐震診断士に診断してもらう時の補助材料として活用できそうです。
URL:http://www.kenchiku-bosai.or.jp/seismic/kodate/wooden_wagaya.html

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