マイホームを購入する場合、親からの支援を受ける場合と受けない場合があるようです。親からの支援を受ける理由、受けない理由にもふれながら、住宅ローンについてお伝えします。
親からの支援を受けない~3割?
マイホームを新築する場合、3割の人は親からの支援を受けずにマイホームをゲットしているようです。親から支援を受けてしまうと、あとあと親に気を使ってしまう、親に干渉される、同居を意識した間取り決めをしなければいけないなどの理由から、親からの支援は受けずにマイホームを新築・購入するそうです。
親からの支援を受ける~甘ちゃんなのか?
親からの支援を受ける人は6割ほどになります。その理由の1つに晩婚化があげられそうです。若い頃に結婚しておけば、高い住宅ローンであっても返済期間を多くとることができるからです。
例えば固定金利のフラット35の場合、返済期間、返済額そして総返済額はこのようになっています。
・返済期間35年:毎月返済額は160,600円ほど。総返済額は67,500,000円ほど
・返済期間30年:毎月返済額は180,000円ほど。総返済額は64,800,000円ほど
・返済期間25年:毎月返済額は210,000円ほど。総返済額は50,000,000円ほど
・返済期間20年:毎月返済額は250,000円ほど。総返済額は46,300,000円ほど
25歳で結婚した場合、返済期間35年なら丁度定年退職の60歳になりますので、どのプランでも退職前に完済できることになりそうです。
初婚の平均は男性が30を超える時代
内閣府によると、平成27年の男性の初婚年齢は31.1歳、女性は29.4歳です。平均ですから、30代後半で結婚する男女も多いでしょう。例えば39歳で結婚した場合、住宅ローンの返済期間を35年にすれば74歳で完済となります。75歳までの雇用も多くなってくるかも知れませんが、体力的に現役並みに働くことは難しいことのほうが多いかも知れません。
定年退職までに完済しようと思えば、返済期間を20年にする必要があります。また、かかるコストは住宅ローンの返済だけではありません。固定資産税が年間20万ほど、火災保険が2万ほどかかるようです。
親に余裕があれば支援は当然とされる時代
晩婚化が進むことで、住宅ローンを完済できないカップルも増えてくるでしょう。そうなると、親からの支援なしではマイホームを持つことすら難しくなることが予測されます。もし、余裕がある親であれば出世払いということにしておき、住宅ローンが定年までに完済できる額以上の額については、支援を受けることが当然となる時代になっているのかも知れません。