部屋や家の賃貸契約をする場合、今までは宅地建物取引士によって、対面型で重要事項説明が行われていました。しかし、IT重説が実施されてからはテレビ会議のようにインターネット上で受けられることになりました。IT重説とルールのポイントをお伝えします。
重要事項説明を受ける人~準備のポイントは?
IT重説を利用できるのは、部屋や家などを賃貸契約する場合に限られています。家やビルを買う場合は今まで通り、宅地建物取引士による対面型の重要事項説明となります。賃貸契約をする人が事前に準備するアイテムは国土交通省のルールによるとこちらになります。
・スマホやパソコン上でビデオ会話ができる環境
→相手からの文字や数字が見えるくらいの画質も必要になります。ぼやけていたり、文字が見えにくいなどする場合がないかの事前チェックをしておきます。
・不動産会社から送付されてくる重要事項説明と必要な書類
重要事項説明証~事前送付してもらうことがポイント
重要事項説明の書類がないと、テレビ電話などで説明を受けたとしても、じっくり読むことができないまま契約することになります。また、国土交通省のルールにおいても、注意事項で必ず事前にお客様に送付することとしていますので、もし送付なしで重要事項説明があるなどする場合は、送付を受けてからにするのが良い様です。また、宅地建物取引士の記名押印が重要事項上にあるかどうかも確認する必要があります。
重要事項説明の流れ
宅地建物取引士は重要事項説明書類を2部送付することになります。賃貸契約をする人は、スマホで相手の顔が見えるように設定しておきます。ラインでは無料ビデオ通話があるので便利でしょう。パソコン上の場合、スカイプ同士であれば無料ビデオ通話ができます。ただし、マイク付きのヘッドホンが必要になります。1500円くらいでアマゾンや楽天で購入できるようです。
画像によっては、数秒後に静止する非常事態も想定しておき、事前チェックをしておきましょう。最初に宅地建物取引士が自分の取引士証をかざすので確認します。その際に、取引士証と顔が一致しているかどうかをみること、さらに名前、登録証番号を読み上げる必要があります。とにかく画像は大切だと言えそうです。最後に契約者は「○○さんの取引士証を確認しました。」と読み上げることになります。
必ずしもIT重説を利用する必要もない
例えば、インターネット環境にない場合などは、従来どおり対面型の重要事項説明を受けることもできるようです。確かに重要事項説明をインターネット上で受けられることは、交通費や時間を節約できます。しかし、お互いにIT重説開催の日時を事前にメールや電話で打ち合わせをする必要もあります。もし面倒な場合は対面型でもいいのではないでしょうか。